死亡事故についてのQ&A

　お亡くなりになった方の相続人が，相手方に対して損害賠償請求をすることができます。

　本来，交通事故の損害賠償は事故の被害に遭った本人が相手方に対して請求していくものになります。

　しかし，死亡事故の場合には，本人がお亡くなりになっているので，その相続人が本人に代わって相手方に対して損害賠償を請求していく権利を引き継ぎます。

　相続人となるのは，配偶者のほか，①子，②親（子がいない場合），③兄弟姉妹（子・親がいない場合）です。

　保険会社からは代表者一名を決めて交渉するようにという紙が届くことがありますが，本人の損害賠償全額についての交渉であれば，相続人全員の同意が必要なので注意しましょう。

　死亡事故の場合，①葬儀費用，②本人及び近親者の死亡慰謝料，③死亡逸失利益を相手方に請求することができます。

　この点について，詳しくはお役立ち情報をご参照ください。

　また，お亡くなりになられる前に，病院で治療を受けていらっしゃった場合には，治療費や入通院雑費，入通院付添費，入通院慰謝料やお怪我のため仕事ができなかったことについての休業補償を受けることも考えられます。

　交通事故の死亡事故においては，賠償請求できる項目が多数にわたる可能性がありますので，交通事故に詳しい弁護士にご相談されることをお勧めいたします。